年末年始は良作邦画を家でまったり。

いや~年末が来ましたね。

年が開ける前のこの時期は、ソワソワしますよね。お正月を楽しみにしてる人も多いでしょう。

学校は無いし、仕事もないし、テレビは面白いし。もうずっとこの時間が続け、と思ったり。

 

さて、そんな時に映画を観るのも良いですね。特に年末ボッチの方々は、一人でじっくり映画に浸るのも良いでしょう。

 

という事で、皆が見逃してそうな邦画を集めました。是非とも、参考にしてみて下さい。

 

 

・淵に立つ

 家族という集団を、一人の男が壊して去っていく。

 

一見礼儀正しいが、中身はとてつもないモンスター。そんな男を世界のタダノブ・アサノがやります。

パケの白い洗濯物から覗く姿も不気味ですが、まさにそんな奴です。 

そして名脇役、古舘寛治もなかなかのキチっぷり。俺実は◯マルチメディアなんだ!ってあの人に言われたら衝撃です。

 何気なく一緒に住んでいる家族。でも、それって脆いものなんです。いとも簡単に崩れていくのです。 

かなり大人向けの映画です。一人の年末にどうぞ。

 

 

・scoop

元エリートカメラマンの都城と新人記者の行川野火が、次々とscoopを連発していく。

 

前半ではゲスパパラッチ、後半は正統派のカメラマンとしての福山、どちらもかっこ良すぎる。

前半のスピード良く進む展開が特に良い。新人とノリノリでスクープを連発するゲス福山、僕はこっちが良いです。

 

終盤の30分は凄い緊迫感です。リリー・フランキーがやっちゃうんです!そこを楽しみに観るのも良いと思います。

 

 

・二重生活

卒論の執筆のため、ある人間を尾行した白石珠は、その男の不倫現場に遭遇し、面倒な事に巻き込まれていく。

いやぁ人間て恐いですね。表では良さそうな人でも裏で何をしてるか分からないですから。

でも、尾行って面白いですよね。気になる誰かの、その人しか知らない秘密を知れたりして。僕も尾行してみようかな(笑)わりとと真面目に。

静かに、ひっそりと人間の闇に踏み込む辺りが好きです。一人の夜に、コッソリどうぞ。

 

 

・64

たった7日で終わった昭和64年の一つの事件に、一人の警官が挑む。

 

いやいや、これは傑作揃いの2016年に忘れ去られた一つの作品でございまして。

佐藤浩市がやる県警の三上は、上の反対やマスコミと闘います。一人の少女のため、遺族のためを想う彼が激渋。男の中の男です。

 

「男の映画」と言うと、ファイトクラブやロッキー、ワイスピなどのマッチョが戦う物を思い浮かべます。

しかし、コイツは一人の警官の、孤独な闘いです。本作も、そのカテゴリーに入れても良いでしょう。

 

 

・ミュージアム

 雨の日だけ現れるカエル男。殺害現場に謎の手紙を置いていく彼は、捜査に当たる刑事を追い詰めていく。

 

カエル男は罪のある人間を、「君は有罪」と自らの手で裁いていく。

 

おい!お前は妻夫木か!

前情報を入れないで観るとエンドロールまで分かりません。変にかっこ良くないから、キチッぷりが発揮されてます。

 そして小栗さんは渋くなりましたね~。刑事役が似合ってきましたよ~。

 

 しかし雨の日の連続殺人と聴くと『セブン』を思い浮かべますね。こちらはカエル君なので、その辺を楽しみにしてみるのも良いですね。

 

 

 ・深夜食堂

 新宿のゴールデン街にある小さなめしや。12時開店のその店は、出来るものなら何でも作る、それが営業方針だ。

 

人生はね、一筋縄ではいかない訳ですよ。でね、マスターの温かいご飯があれば、何とか生きていける。

小林薫がやるマスターが、武骨ながらどこか暖かい。常連客は、彼の料理とトークを聞きにやって来る。

 また、常連たちも個性豊か。色んな人間が集まる食堂で、じんわり心に響くトークが、これまた良いんだなぁ。

 

思わずご飯が食べたくなる。ぼくも、こんな食堂にの行きつけになりたい。

 

 

 ・リップヴァンウィンクルの花嫁

嘘かホントか分からない世界。そういうのも良いよな~。

つまらない現実なら、楽しい嘘を選ぶ。僕はそういう人間です。でも、それってほとんどの人がそうなんじゃないかな?

主人公の七海も、嘘に惑わされながら、楽しい人生を掴んでいきます。自分もこんな世界に行きたくなる映画です。

 

この映画で重要な、何でも屋の安室を演じた綾野っち。2016年は彼が出る作品が多かったです。が、その中でもベストなんじゃないかな~。

日本で一番悪い奴ら、怒り、64などなど全て見ましたが、そう思います。

 

 

 ・凶悪

出版社に送られて来た1通の手紙。そこには、死刑囚の余罪が書いてあった。そして、その影には「先生」と呼ばれる人間がいた。

 

いや~これは邦画史に残る傑作です。余罪を告白した死刑囚。そこでは一体なにが行われていたのか?

それがもう劣悪非道!世の中こんな奴等がいるのか!と目を疑います。

そして、リリー・フランキーピエール瀧の演技が素晴らしい。ホントに人を殺しそうです。山田くんの存在感が薄くなっています。まぁ、それも良いんですが。

 

ここまで人間の怖さを映した作品は少ないです。しかし誰も幸せにならないので、人と会う予定がある人はやめておいた方が良いかも(山田くんより)。

 

 

 ・永い言い訳

妻を失った一人の作家。しかし、彼は泣けなかった。そこから、人を愛することを学ぶ。

 

これは、2016年の個人的ナンバーワンなんです実は。しかしなかなかクローズアップされない、クソう!

薄情な一人の男が、実は子供と接するのが上手かったり、逆に家族が好きだけど、その家族の事を何もしらなかったり、、、何で人間ってこんなに矛盾だらけなんだぁ?

と頭の中を突き動かすお話です。非常に良くできた映画ですよ。

 

 

・さよなら歌舞伎町

一流ホテルで働いていると言う徹。しかし、ホントは歌舞伎町のラブホテル。そこで動く男女の関係を描く。

 

この映画は、まぁイヤらしくも人間のリアルを写し出しています。時効直前の犯人が働いていたり刑事が不倫してたり、妹がAV出てたりetc、、、。

ラブホテルでの一日は、そりゃそうだ色々起こりますよ。だって、そのための場所でしょ?人には言えない行為が行われていて当然です。でも、それを覗いている感じが面白いです。

ここで断っておくと、前田のあっちゃんはほとんど出てきません。でも、不倫刑事役の女優さんが、

 

まぁエロい!

 

思わずラブホテルに行きたくなります。もしかしたら、思わぬ事態に遭遇できるかも~。