『ゴースト・イン・ザ・シェル』コレが未来の街と人間の姿だ!僕も義体化したいぞ。
先週、Amazonプライム・ビデオに『ゴースト・イン・ザ・シェル』が配信されてました。昨年話題になった作品なので、早速チェック。
続きを読む『特捜部Q 檻の中の女』 ハズレ者が活躍する北欧サスペンス。
Amazonプライム・ビデオに面白い映画があったので紹介します。デンマークのサスペンス映画の『特捜部Q』です。
続きを読む酷評した映画がキネマ旬報の一位になっていた件。
僕が酷評した『夜空はいつでも最高密度の青色だ』が、キネマ旬報の邦画部門で第一位になったそうです。
やれやれ、何でこの映画が?と凄く疑問なのだ。なんせこの映画、台詞は凄くキレイでオシャレなんだけど、ストーリーとあまりリンクしていないのだ。詩的でエモーショナルなセリフが一人歩きして、「うわ~痛いなぁ」と寒い印象しか持たなかったなぁ。
しかし、それでも世間の評判は良いようだ。周りが面白かったと言う映画を、自分が面白いと思えなかった時の残念感って、凄いものがあるよね。
出ている人は結構豪華だったのよ。池松君に松田龍平とか出てたからね、、、。
しかし、抽象的な感情を分かりづらい言葉と雰囲気でつたえようとするのは、受け入れられなかったなぁ。とりあえず、そうやっておけば格好良いじゃん、みたいな意図が見え透いるんだよなぁ、、、。
あれだけ酷評して、スミマセン。
関連記事です。
『ペット 檻の中の乙女』 イケテない男はバカ、美人は賢明。
新しく立ち上げたブログも第二回。初回は正統派の作品を紹介しました。
しかし、元々僕は変な映画が好きです。まともな映画を紹介しても、他の老舗ブロガーさんが取り上げているので、わざわが僕がやるまでも無いでしょう。
そして、本作の主人公は変態です。変態の登場人物を見ると、なぜか嬉しくなります。それが共感のためなのかは分からないですが、、、。
そして、女はそれ以上の変態、というかキチです。
せめて映画の中くらい、変態でもキチでも良いですよね。
『ペット 檻の中の乙女』
監督:カルルス・トレンス
キャスト:ドミニク・モナハン、クセニア・ソロ、他
上映時間:94分
〈テキトーにあらすじ〉
動物保護センターに勤務するセスは、通勤のバスで高校の後輩のホリーと出会う。
一方的に知っているセスと、誰か分からないホリー。セスがアプローチをかけるも、彼らの距離は縮まるわけも無く、セスは全く相手にされない。
そこで、セスはホリーを襲い、勤務するセンターの地下に彼女を閉じ込める。
どうにかして振り向かせたい彼女を、ペットのように飼い慣らし、洗脳しようとするセス。しかし、思わぬ方法でホリーはセスを逆手に取り、、、。
〈感想〉
低予算の割にしっかり見応えのあるサイコスリラー映画。それなりにお金が掛かってたらゴメンナサイ(笑)。
手垢の付いたストーリーと設定の先に、ちゃんと捻りがある。「おぉ、そう来るのね‼」という驚きが特異な状況と相まって、退屈しません。
キモさ、エロさ、グロさ、人間の怖さ、意外な結末を100分の間に上手く盛り込んでます。
登場人物が少なく、ほぼ二人の駆け引きで面白さを作っているのも良いですね。視点がしっかり定まって、より濃い心理戦を描けてます。それにしても、この人たち怖い。80点。
さて、まずはメンバー紹介。
セス・・・動物保護センターに勤める、ごく普通の男。ホリーに嫌われてる事に気付かない当たりに少しばかりのサイコ臭。
ホリー・・・作家を名乗る美人。セスの高校の1年後輩。
ネイト・・・セスの同僚。警備員。
エリック・・・ホリーの元の恋人。
クレア・・・ホリーの友人。時々不審な動きを見せる。
セスという動物保護センターに勤めるちょっとイケテない男が、メモ帳に何かを書いている女性に見かけます。
彼女の名前はホリー。セスは彼女の高校の一年先輩でした。
しかし、ホリーは知りません。セスが一歳下の女の子に恋をしていた、というだけです。
歳上の男が、年下の女の子に相手にされないって、痛いですよね。
僕は女性に話し掛けないので、あくまで想像ですが、コレ端から見たら「ダサっ」て思われますよ。
レストランで働いているホリーに、セスが来店し声をかけます。
バスで会ったことを伝えるも、ホリーの方は全く覚えてません。
セスの会話にはセンスがなく、メチャクチャ痛い男に見えます。
しかし、セスはホリーに近づく事をやめません。その様子はちょっぴり異常で寒気がします。
バーでホリーを見つけ、彼女からストーカー呼ばわりされます。
そして、若干揉めて、ホリーはバスで使っていたメモ帳を落とし、セスはそれを拾います。
拒絶され、セスはさらにホリーに近寄ろうとします。
嫌われている事に気付かない辺りも、気持ち悪いです。この変態な感じが後の展開に、じわじわと生きてきます。
ホリーは友人と二人で暮らしています。そして、バーを経営する仲の良い男がいます。しかし、同居人との会話はどこか不自然です。
彼女にも、また人には言えない秘密があります。ここも大きなポイントで、後からきっちり説明があります。
ホリーを諦めきれないセスは、遂に行動に出ます。就寝前のホリーを襲い、動物保護センターの地下に閉じ込めるのです。
セスは自分に振り向いてくれない女を、卑怯な手を使って手に入れます。
ホリーを檻に閉じこめ、地下に監禁したセス。レイプしたり暴行を加えたりはせす、あくまでペットとしてホリーを扱います。
ホリーはセスに命乞いをするようになります。そして、何故か同居人のクレアが居て、「あんな男に殴られるなんて情けないわね」と冷たい一言を浴びせられます。
なんでクレアが居るの?その辺も、この後明かされます。
こうして自らの支配欲を満たすセス。自らが手を加える訳では無く、黙って観察するのは、彼が根っからの変態だからでしょう。監禁中も普通に生活を送る辺りも、気持ち悪いです。
セスは拾ったホリーのメモ帳で、彼女についてある事に気付きます。それは
・バーを経営する男を巡ってクレアを殺していたこと、
・その後も殺人を繰り返し、快楽殺人犯になっていたこと
・孤独を嫌がるという性格を持っていたこと
つまり、人の生死を操る事に快感を覚えるという性格と、孤独で人と上手く関われない性格を持つ二重人格だった、ということです。
そして、何度か出てきた友人のクレアは妄想だった、という事です。
あ~騙された~。
被害者が実はアレだった、という話はよくあるが、こういう形で明かされるとは意外です。作家とメモ帳の使い方も上手いです。
この辺からホリーも反撃に出ます。持ち前の妄想力で、孤独で寂しい女と、人の生死を操る殺人鬼を使い分け、セスを翻弄していくのです。
さらに、セスが自分に好意を抱いていることを利用します。彼女は、セスが与える物を食べません。
自ら死のうとすることで、死なれると困るセスを混乱させます。
恐い~。
ただ、「ここから出して」と叫ぶだけならバカでも出来ます。相手の好意を逆手に取り、利用する辺りは、女の計算高さを感じます。
そして、事件が起こります。セスの同僚で警備員のネイトが、檻に閉じこめられているホリーを発見します。
ネイトはホリーを救出しようとするが、そこにセスも登場。
セスは、まずネイトを殺害。死体の後処理に困ったセスは、ベテランのホリーの指示に従い、死体を片付けていきます。
セスは、ホリーに弱味を握られてしまう。ここで二人の立場は逆転するのです。
今まで自分は孤独で、他人と分かり合う事は無かった。そこから救ってくれたセスに感謝している。
演技力で、ホリーは更にセスを手玉に取ります。
こうなると、セスは何も出来ません。ただ、ホリーの求めるままに動くしかないのです。
檻の中からセスの心を操っていくホリー。キレイな顔立ちで、考えが浅いセスを確実に仕留めていきます。その狡猾さはホラーの域です。
キモ男が美人を檻に閉じこめて、いじめるだけかと思っていたが、意外な展開で楽しませてくれます。
バカな男を逆にハメるというアイデア、100分の間にスリラーやホラーの色んな要素を入れる上手さからも、作り手の頭の良さを感じる作品です。
しかし、その作品の評判は良くないです。きっと、本作が好きな人は、変な人が多いのでしょう。でも、セスのような男にはなりたくないですね。
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- 発売日: 2017/05/02
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年末年始は良作邦画を家でまったり。
いや~年末が来ましたね。
年が開ける前のこの時期は、ソワソワしますよね。お正月を楽しみにしてる人も多いでしょう。
学校は無いし、仕事もないし、テレビは面白いし。もうずっとこの時間が続け、と思ったり。
さて、そんな時に映画を観るのも良いですね。特に年末ボッチの方々は、一人でじっくり映画に浸るのも良いでしょう。
という事で、皆が見逃してそうな邦画を集めました。是非とも、参考にしてみて下さい。
・淵に立つ
家族という集団を、一人の男が壊して去っていく。
一見礼儀正しいが、中身はとてつもないモンスター。そんな男を世界のタダノブ・アサノがやります。
パケの白い洗濯物から覗く姿も不気味ですが、まさにそんな奴です。
そして名脇役、古舘寛治もなかなかのキチっぷり。俺実は◯マルチメディアなんだ!ってあの人に言われたら衝撃です。
何気なく一緒に住んでいる家族。でも、それって脆いものなんです。いとも簡単に崩れていくのです。
かなり大人向けの映画です。一人の年末にどうぞ。
・scoop
元エリートカメラマンの都城と新人記者の行川野火が、次々とscoopを連発していく。
前半ではゲスパパラッチ、後半は正統派のカメラマンとしての福山、どちらもかっこ良すぎる。
前半のスピード良く進む展開が特に良い。新人とノリノリでスクープを連発するゲス福山、僕はこっちが良いです。
終盤の30分は凄い緊迫感です。リリー・フランキーがやっちゃうんです!そこを楽しみに観るのも良いと思います。
・二重生活
卒論の執筆のため、ある人間を尾行した白石珠は、その男の不倫現場に遭遇し、面倒な事に巻き込まれていく。
いやぁ人間て恐いですね。表では良さそうな人でも裏で何をしてるか分からないですから。
でも、尾行って面白いですよね。気になる誰かの、その人しか知らない秘密を知れたりして。僕も尾行してみようかな(笑)わりとと真面目に。
静かに、ひっそりと人間の闇に踏み込む辺りが好きです。一人の夜に、コッソリどうぞ。
・64
たった7日で終わった昭和64年の一つの事件に、一人の警官が挑む。
いやいや、これは傑作揃いの2016年に忘れ去られた一つの作品でございまして。
佐藤浩市がやる県警の三上は、上の反対やマスコミと闘います。一人の少女のため、遺族のためを想う彼が激渋。男の中の男です。
「男の映画」と言うと、ファイトクラブやロッキー、ワイスピなどのマッチョが戦う物を思い浮かべます。
しかし、コイツは一人の警官の、孤独な闘いです。本作も、そのカテゴリーに入れても良いでしょう。
・ミュージアム
雨の日だけ現れるカエル男。殺害現場に謎の手紙を置いていく彼は、捜査に当たる刑事を追い詰めていく。
カエル男は罪のある人間を、「君は有罪」と自らの手で裁いていく。
おい!お前は妻夫木か!
前情報を入れないで観るとエンドロールまで分かりません。変にかっこ良くないから、キチッぷりが発揮されてます。
そして小栗さんは渋くなりましたね~。刑事役が似合ってきましたよ~。
しかし雨の日の連続殺人と聴くと『セブン』を思い浮かべますね。こちらはカエル君なので、その辺を楽しみにしてみるのも良いですね。
・深夜食堂
新宿のゴールデン街にある小さなめしや。12時開店のその店は、出来るものなら何でも作る、それが営業方針だ。
人生はね、一筋縄ではいかない訳ですよ。でね、マスターの温かいご飯があれば、何とか生きていける。
小林薫がやるマスターが、武骨ながらどこか暖かい。常連客は、彼の料理とトークを聞きにやって来る。
また、常連たちも個性豊か。色んな人間が集まる食堂で、じんわり心に響くトークが、これまた良いんだなぁ。
思わずご飯が食べたくなる。ぼくも、こんな食堂にの行きつけになりたい。
・リップヴァンウィンクルの花嫁
嘘かホントか分からない世界。そういうのも良いよな~。
つまらない現実なら、楽しい嘘を選ぶ。僕はそういう人間です。でも、それってほとんどの人がそうなんじゃないかな?
主人公の七海も、嘘に惑わされながら、楽しい人生を掴んでいきます。自分もこんな世界に行きたくなる映画です。
この映画で重要な、何でも屋の安室を演じた綾野っち。2016年は彼が出る作品が多かったです。が、その中でもベストなんじゃないかな~。
日本で一番悪い奴ら、怒り、64などなど全て見ましたが、そう思います。
・凶悪
出版社に送られて来た1通の手紙。そこには、死刑囚の余罪が書いてあった。そして、その影には「先生」と呼ばれる人間がいた。
いや~これは邦画史に残る傑作です。余罪を告白した死刑囚。そこでは一体なにが行われていたのか?
それがもう劣悪非道!世の中こんな奴等がいるのか!と目を疑います。
そして、リリー・フランキーとピエール瀧の演技が素晴らしい。ホントに人を殺しそうです。山田くんの存在感が薄くなっています。まぁ、それも良いんですが。
ここまで人間の怖さを映した作品は少ないです。しかし誰も幸せにならないので、人と会う予定がある人はやめておいた方が良いかも(山田くんより)。
妻を失った一人の作家。しかし、彼は泣けなかった。そこから、人を愛することを学ぶ。
これは、2016年の個人的ナンバーワンなんです実は。しかしなかなかクローズアップされない、クソう!
薄情な一人の男が、実は子供と接するのが上手かったり、逆に家族が好きだけど、その家族の事を何もしらなかったり、、、何で人間ってこんなに矛盾だらけなんだぁ?
と頭の中を突き動かすお話です。非常に良くできた映画ですよ。
・さよなら歌舞伎町
一流ホテルで働いていると言う徹。しかし、ホントは歌舞伎町のラブホテル。そこで動く男女の関係を描く。
この映画は、まぁイヤらしくも人間のリアルを写し出しています。時効直前の犯人が働いていたり刑事が不倫してたり、妹がAV出てたりetc、、、。
ラブホテルでの一日は、そりゃそうだ色々起こりますよ。だって、そのための場所でしょ?人には言えない行為が行われていて当然です。でも、それを覗いている感じが面白いです。
ここで断っておくと、前田のあっちゃんはほとんど出てきません。でも、不倫刑事役の女優さんが、
まぁエロい!
思わずラブホテルに行きたくなります。もしかしたら、思わぬ事態に遭遇できるかも~。
第1回『ダンケルク』 国のため、国民のため。
以前はメインブログ「ぼっちですが何か?」で映画の感想を書いていました。
しかし、様々な面から考慮し、新たにこのブログを開設することになりました。
さて、記念すべき第1回。今年の9月に公開され、話題になった『ダンケルク』。この映画でスタートを切れることが、凄く嬉しいです。
第二次世界大戦中、海沿いの街ダンケルクに追い込まれたイギリス軍とフランス軍。そこでは、国を挙げて軍人たちを救出する作戦が決行されようとしていた。
別に、私はイギリスが好きではない。むしろ、ドイツの方が、お国柄も産業も優れていてると思っている。
そんな僕でも、「良いなぁ~」と思ってしまった。その理由を述べていきたい。
監督:クリストファー・ノーラン
時間:106分
〈テキトーにあらすじ〉
1945年、フランスの港町ダンケルクに追い込まれたイギリスフランス軍。間近に迫るドイツ軍から逃れるため、大規模な脱出作戦を立てる。
陸では、どうにかしてもダンケルクから逃げる兵士たちがいた。海では彼らを救出するため、民間船がダンケルクへ向かう。そして空では、ドイツ軍の空爆から守るため、スピットファイアがドイツのメッサーシュミットと激しいドッグファイトを繰り広げていた、、、。
〈感想〉
さて、劇場で見逃したこの作品。レンタル開始でソッコー借り観賞。
率直に、劇場で観なかった事を後悔している。「劇場で観ないと面白くない」という種類の後悔ではなく、「1500円を払ってでも観るべき作品だった」という後悔です。
戦闘シーンの迫力や、海と空の景色は、絶対スクリーンで見た方が良かったでしょう。
そして、陸海空から描く戦争は、それぞれの人達の運命が交差する。助ける人、助けられる人がうまーく関わってきます。
同じ国の人間として、自らの命を危険に晒しても助けに行くシーンに、他の戦争映画にはない面白さがある。ビジュアル的にもストーリー的にも、劇場で観るべきだったのだ~。
ただ、家庭で観ても十分に面白かった。同じ国の人間として、軍人として、孤立した兵隊を助けに行く男たちに、感度する映画です。
特に戦闘機乗りのファリア。燃料切れになりながら、最後まで味方を助けに行きます。感激意外の何でもありません。80点。
イギリスとフランスの陸軍はドイツ軍に包囲され、海を渡って逃げるしか道はなかった。海岸には救助を待つ兵士で溢れていた。
しかし、イギリス海軍は、そこに戦力を割く気はなく、本土での決戦に備えようとしていた。戦場はここだ、という声も空しく、ダンケルクは孤立していた。
イギリスでは民間船によるちゃんに救出作戦が開始。ドーソン船長と息子、その友人のジョージはダンケルクに向かう。
空軍の小隊三機もダンケルクに向かう。イギリスの船舶を爆撃するメッサーシュミットを追い払うため、スピットファイアで空中戦に突入する。
ドイツ軍の空爆は激しさを増し、救出は困難を極め、死亡者も増えていきます。
そんな中、ドーソンの船が海で孤立した英兵を救出。しかし、その兵隊は「国に帰れ」と船長のドーソンに言います。武装してない船では無理だと言うのです。
しかし、ドーソンはそれを拒否。「船長は俺だ」とダンケルクに向かう意思を変えません。
カッコいい~
向かうダンケルクは激しさを増し、自分も死ぬかもしれないのに、母国の兵隊を救出に向かうとは、なんたる英国愛!別に愛国心とか好きじゃないけど、この時は燃えたね~。
おそらく日本なら、立派に死ぬのが正しいと自決してることでしょう。民間船が助けに行く、という事はあり得ません。
空中では隊長機が早くも離脱。残されたコリンズとファリアは孤軍奮闘。熟練の技術で、メッサーシュミットを撃墜していく。
しかし、コリンズが撃たれて着水。ファリア一機だけで戦う事になります。
ドーソンの船からスピットファイアが見えます。爆音で船の上を飛んで行くスピットファイアのカッコ良さと言ったら半端じゃない。ヤバイ鳥肌もンだ。
着水したコリンズの戦闘機に水が入り込んできます。
もうダメか、と思いコリンズも諦めかけるも、そこに来たのはドーソンの船。何とかコリンズを救出。またも、民間船が英国兵を救ったのです。
ここでも、ドーソンが船のエンジンを全開にして救出に向かいます。機体の落下地点をしっかり見ておくように息子に指示する父親が、まさに男なのです。
陸軍の隊長が双眼鏡で見ると、大量のユニオンジャックの旗の民間船が。
「祖国だ」と笑顔で言う隊長。まさに、イギリスという国が1つになった、感動シーンなのです。
しかし、そこにもドイツ軍機が。そこでもファリアのスピットファイアが迎撃します。「頼むぞファリア」と、ドーソンの船から応援するコリンズ。陸海空の視点が、ここで一致。陸軍の兵士、助けに来た民間船は、ファリアの操るスピットファイアに救われたのでした。
台詞がかなり少ないです。映像と音、そしてノーラン特有の時間軸で、凄く楽しめる作品です。
愛国心とか、そんなのどうでも良い、と考える人は多い。しかし、国を背負って戦う、同じ国の人を助けるのも良いよね。そんな想いを思い出させてくれる映画ですよ~。