『特捜部Q 檻の中の女』 ハズレ者が活躍する北欧サスペンス。

Amazonプライム・ビデオに面白い映画があったので紹介します。デンマークのサスペンス映画の『特捜部Q』です。

 

あらすじは、

捜査のミスで同僚を怪我させてしまった刑事のカールは、警察の厄介者として扱われ、特捜部Qに飛ばされます。

特捜部Qは、過去の事件の書類を整理する部署で、会社で言うところの左遷部署です。そこにアサドというアラブ人も入り、二人は全く面白みも無い仕事に取り組みます。

 

ところが、議員のミレーデという女が5年前に行方不明になった事件捜査することになる。行き違いもありなかなか上手く行きません。警察の協力も得られず、捜査の中止を命令されますが、それでもカールとアサドは捜査を続け、ある手がかりを見つる。

てな感じ。

 

欧の映画らしく、全体を支配する暗い空気が良い。雲が空全体を覆っていて、それで人の心もジメっとするんでしょうねぇ。日照時間も短そう。まぁ、そこは良いんだ。

 

ミレニアムシリーズの製作陣が作っているらしいです。あぁ、なるほどねぇ、と思う方も多いでしょう。デンマークスウェーデンも、そこそこ寒くて暗くて、過去の事件に切り込んでいく、と言うストーリーが結構ハマるんですよ。

 

主人公のカールとアサドの二人は、どちらも警察で左遷された厄介者。組織の中で上手くやれなかったハズレ者が、飛ばされてまた問題を起こすなんて、サイコーじゃないか。優秀な奴がチヤホヤされて事件を解決しても、面白く無いでしょ?この人はカールです。

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未体験ゾーンの映画たち YouTubeチャンネルから引用)

 

檻の中の女って通り、ミレーデという女性の議員はどこかも知らない部屋に閉じ込められてしまいます。真っ暗の中、外の光も入らない場所で、ミレーデはおかしくなっていくのです。

 

カールとアサドは、失踪当時ミレーデに同行していた弟のウフェに接触します。元々少しおかしな所があった弟ですが、事件のショックで施設に入院していました。

アサドがある写真を見せると、弟は急に発作を起こしてしまいます。そこから操作は急展開を見せます。

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やがて事件の犯人が分かってきます。物語はそれがどのように起こったのか?そして、どのように犯人を追い詰めていくか、に焦点が当てられます。

 

犯人がミレーデを拉致監禁したのには、ちゃんと理由がありました。犯人は幼い頃に事故で父親と妹を亡くし、母親も障害を持ってしまいました。その時原因を作ったのは、まさかのミレーデだったのです。

雪の降る中、ある意味ミレーデと犯人が運命的な出会いをするシーンがキレイなんですよねぇ~。ヨーロッパの映画はこういうお洒落な要素を入れるのが好きです。

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組織の厄介者が活躍するサスペンス映画。特捜部Qはアウトサイダーでありながら、優秀な部署なのです。日本で言うところの相棒的な。

 

コレ、実はシリーズ化されてるんです。適度な変化を加えていけば、ロングシリーズになる事間違い無し。今後も北欧映画には注目ですな。

 

ちなみにこれらの作品が好きな人にはおススメです。

・ミレニアム三部作

ゴーストライター

ドラゴンタトゥーの女

 

この映画はAmazonプライム・ビデオで視聴できます。