第1回『ダンケルク』 国のため、国民のため。
以前はメインブログ「ぼっちですが何か?」で映画の感想を書いていました。
しかし、様々な面から考慮し、新たにこのブログを開設することになりました。
さて、記念すべき第1回。今年の9月に公開され、話題になった『ダンケルク』。この映画でスタートを切れることが、凄く嬉しいです。
第二次世界大戦中、海沿いの街ダンケルクに追い込まれたイギリス軍とフランス軍。そこでは、国を挙げて軍人たちを救出する作戦が決行されようとしていた。
別に、私はイギリスが好きではない。むしろ、ドイツの方が、お国柄も産業も優れていてると思っている。
そんな僕でも、「良いなぁ~」と思ってしまった。その理由を述べていきたい。
監督:クリストファー・ノーラン
時間:106分
〈テキトーにあらすじ〉
1945年、フランスの港町ダンケルクに追い込まれたイギリスフランス軍。間近に迫るドイツ軍から逃れるため、大規模な脱出作戦を立てる。
陸では、どうにかしてもダンケルクから逃げる兵士たちがいた。海では彼らを救出するため、民間船がダンケルクへ向かう。そして空では、ドイツ軍の空爆から守るため、スピットファイアがドイツのメッサーシュミットと激しいドッグファイトを繰り広げていた、、、。
〈感想〉
さて、劇場で見逃したこの作品。レンタル開始でソッコー借り観賞。
率直に、劇場で観なかった事を後悔している。「劇場で観ないと面白くない」という種類の後悔ではなく、「1500円を払ってでも観るべき作品だった」という後悔です。
戦闘シーンの迫力や、海と空の景色は、絶対スクリーンで見た方が良かったでしょう。
そして、陸海空から描く戦争は、それぞれの人達の運命が交差する。助ける人、助けられる人がうまーく関わってきます。
同じ国の人間として、自らの命を危険に晒しても助けに行くシーンに、他の戦争映画にはない面白さがある。ビジュアル的にもストーリー的にも、劇場で観るべきだったのだ~。
ただ、家庭で観ても十分に面白かった。同じ国の人間として、軍人として、孤立した兵隊を助けに行く男たちに、感度する映画です。
特に戦闘機乗りのファリア。燃料切れになりながら、最後まで味方を助けに行きます。感激意外の何でもありません。80点。
イギリスとフランスの陸軍はドイツ軍に包囲され、海を渡って逃げるしか道はなかった。海岸には救助を待つ兵士で溢れていた。
しかし、イギリス海軍は、そこに戦力を割く気はなく、本土での決戦に備えようとしていた。戦場はここだ、という声も空しく、ダンケルクは孤立していた。
イギリスでは民間船によるちゃんに救出作戦が開始。ドーソン船長と息子、その友人のジョージはダンケルクに向かう。
空軍の小隊三機もダンケルクに向かう。イギリスの船舶を爆撃するメッサーシュミットを追い払うため、スピットファイアで空中戦に突入する。
ドイツ軍の空爆は激しさを増し、救出は困難を極め、死亡者も増えていきます。
そんな中、ドーソンの船が海で孤立した英兵を救出。しかし、その兵隊は「国に帰れ」と船長のドーソンに言います。武装してない船では無理だと言うのです。
しかし、ドーソンはそれを拒否。「船長は俺だ」とダンケルクに向かう意思を変えません。
カッコいい~
向かうダンケルクは激しさを増し、自分も死ぬかもしれないのに、母国の兵隊を救出に向かうとは、なんたる英国愛!別に愛国心とか好きじゃないけど、この時は燃えたね~。
おそらく日本なら、立派に死ぬのが正しいと自決してることでしょう。民間船が助けに行く、という事はあり得ません。
空中では隊長機が早くも離脱。残されたコリンズとファリアは孤軍奮闘。熟練の技術で、メッサーシュミットを撃墜していく。
しかし、コリンズが撃たれて着水。ファリア一機だけで戦う事になります。
ドーソンの船からスピットファイアが見えます。爆音で船の上を飛んで行くスピットファイアのカッコ良さと言ったら半端じゃない。ヤバイ鳥肌もンだ。
着水したコリンズの戦闘機に水が入り込んできます。
もうダメか、と思いコリンズも諦めかけるも、そこに来たのはドーソンの船。何とかコリンズを救出。またも、民間船が英国兵を救ったのです。
ここでも、ドーソンが船のエンジンを全開にして救出に向かいます。機体の落下地点をしっかり見ておくように息子に指示する父親が、まさに男なのです。
陸軍の隊長が双眼鏡で見ると、大量のユニオンジャックの旗の民間船が。
「祖国だ」と笑顔で言う隊長。まさに、イギリスという国が1つになった、感動シーンなのです。
しかし、そこにもドイツ軍機が。そこでもファリアのスピットファイアが迎撃します。「頼むぞファリア」と、ドーソンの船から応援するコリンズ。陸海空の視点が、ここで一致。陸軍の兵士、助けに来た民間船は、ファリアの操るスピットファイアに救われたのでした。
台詞がかなり少ないです。映像と音、そしてノーラン特有の時間軸で、凄く楽しめる作品です。
愛国心とか、そんなのどうでも良い、と考える人は多い。しかし、国を背負って戦う、同じ国の人を助けるのも良いよね。そんな想いを思い出させてくれる映画ですよ~。